価格は税抜き60万+フステロ糸巻6万で総額70万ちょいのギター。Masafumi Nobe
表板 ジャーマンスプルース
横裏 パリサンダー ネックはホンジュラスマホガニー ホンマホは現在大変貴重です。
塗装 セラック 糸巻 フステロ黒蝶貝
ナット幅52ミリ 弦長650ミリ
弦高 6弦12F 4ミリ 1弦12F 3ミリ 標準
ネックの反りは感じません。薄めで握りやすいネックです。板の割れや修理歴はありません。ナット、ブリッジは一切手を入れていません、調節は如何程にも可能。ブリッジは余りたっぷりです。音質重視でペグはフステロのサントス黒蝶貝の高級品に変えました。十分寝かせた良質な材で精密に加工されたギター。内部も丁寧な塗装が施されています。
スプルースは粘りと腰の良材だと思います。
モデルは判らないのですが、低音の特徴と楽器の雰囲気からサントスモデルの様な気がします。
音質傾向
芯があり良い意味での湿度感を伴います。乾いた音なのに湿度感を感じるのは内部塗装のせいかもしれません。適度な倍音ですが、余計な倍音は少なく良く通る音質です。所謂楽器が勝手に鳴るギターではなく、表現は奏者に委ねられます。
音量は必要十分で不足は感じません。野辺さんの楽器はハズレがありません。
コンディション
1弦サドル下にはね痕あり、セラックで軽く塗ってあります。他は目立つ様な傷はありませんが、セラックの薄い塗膜故少々の小傷はあろうかと思います。横裏板は傷らしきものも無く良好です。セラック塗装の場合、多少の表面板のキズはメンテに出せば直せますので気にしなくても良いと思います。肝心なネックは健康。
寡作家で本数が少なく知る人ぞ知る楽器。お父様も技術の高い名ルシアーでしたが、雅史氏は更にしなやかさと繊細さ力強さに磨きをかけ進化しました。配送はYAMAHAのセミハードケースに入れクロネコ便で送ります。